非接触事故について、最高裁の判例(昭和47年5月30日判決)は、歩行者が二輪車の突進に驚いて転倒し負傷した事故で、車両と被害者の接触がないときであっても、車両の運行が被害者の予測を裏切るような常軌を逸したものであって、歩行者がこれによって危険を避けるべき方法を見失い転倒して受傷するなど、衝突にも比すべき事態によって傷害が生じた場合は、運行と受傷との間に相当因果関係を認めるのが相当であるとしました。
「常軌を逸した」という言葉が使われているため、非接触事故で損害賠償責任が認められるケースは稀なように思われますが、実務的には、そこまで酷い状況でなくても因果関係が認められることがあります。
加害者側の対応次第ではありますが、裁判で争うことになると、相当因果関係の有無について紛糾することが多いものと思われます。